共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」5月21日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」29回目です。
お悦は往診の帰り道、細貝の下で働いている岡っ引の源次を見かけ汁粉屋へと誘った。甘党の源治が6杯目の汁粉を平らげた後、日出屋と夕暮屋、それぞれの市中での評判を聞いた。源次は、味は比べようもなく美味しい日出屋だが、夕暮屋は安さと若い仲居の多さ、お辰の引き札など商売上手な夕暮屋の方が客が多いと告げる。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」5月14日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」28回目です。
中風で倒れた日出屋の主人の診療を施し汗みずくになったお悦。目を覚ました日出屋は三途の川の夢の話をすると、卯吉は主の手を包み込むように握り、すべてはお悦先生のおかげだと告げる。お悦はこれからの養生を話し日出屋はそれを守ったが、お悦に幼馴染の夕暮屋との約束であるヤツメ料理の夢を語るのだった。
今年は「MJイラストレーションズブック」を出版してから10冊目となる記念号です!2013年に1号目を出版したときは、93名の参加だったが、今年は183名とほぼ倍増になった。毎回の参加で感慨深い・・。創刊時からずっと編集委員を担当してきたのでなおさらに感じる。
左ページに、明治時代に生きた陸奥宗光の生涯を書いて絶筆となった小説、葉室燐氏の「暁天の星」の装画を載せているので、今年は時代物の絵ではなく、昭和メモリーズの絵にして統一感を出してみた。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」4月30日・5月7日合併号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」27回目です。
夕暮屋での事件の何日か後、向島にある日の出屋の寮へ往診を頼まれた。大番頭卯吉が主人の症状を告げると、お悦は薬籠に必要なものを入れて駕籠で向かった。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」4月23日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」26回目です。
お悦は病人の出た夕暮屋に急遽呼ばれ、食通で江戸食べ物案内を書いている山手仁左衛門を診察、すぐに同心の細貝を呼んだ。
夕暮屋は日出屋と双璧で、市中で一、二を争う高級料理屋だった・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」4月16日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」25回目です。
お悦の記してきた”清悦庵出産帳”を読んだおみ乃は、お悦に乳付やお産の往診の手伝いを申し出る。最近は産科の仕事で埋め尽くされていたので、この大変な仕事をおみ乃に頼みたかったお悦は安堵し、産科以外の往診に出かけていくのだった・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」4月9日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」24回目です。
清悦庵で働いてくれていたおみ乃は、今は夫で医師の佐伯賢作と共に医療の手伝いをし、薬草園での手入れとその利用をしている。おみ乃はそこで作った「万病癒し菓子」とたんぽぽ茶を持って訪れた。お悦はおみ乃に清悦庵での仕事「乳べり」の手伝いを頼む。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」4月2日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」23回目です。
木乃伊の競りをしていたクラに潜み火を放った乳母は、家老の稲田にすがりつき一緒に死んでくれと頼むが逆上した稲田に切り付けられた。そして白萩藩の若君は・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」3月26日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」22回目です。
乳母が向かった先で行われていたことは・・お悦は乳母の後ろに身を寄せて白萩屋の競りの声を聞いた。江戸時代は木乃伊が漢方薬として扱われていたんですね。
新潮社「小説新潮」2023年4月号「初の歴史時代小説特集」で砂原浩太朗氏の「夜露がたり」シリーズの短編「幼なじみ」の扉絵を描きました。
3月22日発売です。砂原氏のファンだったのでとても嬉しい依頼でした。
砂原氏の小説「高瀬勝左衛門御留書」「黛家の兄弟」は発売時に読んでいます。品の良い文体と格調の高さは藤沢周平作品に通じると思います。
この2作品は時代小説好きであれば是非読んでもらいたいですーー!
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」3月19日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」21回目です。
家老の稲田は乳母と関係を持ち、五月丸を亡きものにしようとしていたことを知ったお悦は、食事の重湯に入れられているかもしれない毒を調べるためにそれを金魚鉢に入れた。寝ずの番をしていたお悦は不覚にも眠気に襲われている間に乳母はどこかへと消えた・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」3月12日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」20回目です。
お悦は白萩藩の若君である五月丸の治療のため、回復するまで屋敷内に留まることとなった。自室にいたお悦は廊下の足音を聞き、向かいの乳母の部屋の襖に耳を当てた。そこで語られた内容とは・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」3月5日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」19回目です。
跡取りの病死が相次ぎ、木乃伊商いの疑いもある片萩藩を同心片貝の頼みで探ることになったお悦。
家老の稲田は太り気味の猪首、赤ら顔で唇の分厚さが獰猛貪欲に見える四十歳半ばの小男、しかも好色そうな目つき! 藩主出羽守和宏はひょろりとした痩せ型でまだ三十歳にもかかわらず血色も悪く家老より年上に見える。長く酒食や美食不摂生でじわじわと乱れが進んでいる・・って家老と藩主の描写があるので、それに沿った人物を描いてみたが、本当に嫌な奴っぽくなってしまいました〜。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」2月26日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」18回目です。
同心の細貝は、お悦に片萩藩江戸屋敷に若君の往診として入るよう依頼する。片萩藩は木乃伊を作って江戸で売る商いに関わる疑いがあった。多くの人が不慮の死に見せかけられて命を奪われているとしたら断じて許されないーお悦の目には不動明王が宿っている・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」2月19日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」17回目です。
「人の木乃伊が労咳の一番の特効薬、最近は以前より多く出回っていて即身成仏をされた尊い上人様の木乃伊と騙る商いがあるらしい」と同心の細貝は言い、お悦に是非とも往診をお願いしたい先があると言うのだった・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」2月12日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」16回目です。
浮かぬ顔で訪ねてきた同心細貝に、お悦は福茶でもてなした。黒豆、玄米、昆布、梅干し、山椒に煎茶を注いだもので、細貝は空也上人が観音様に献上した茶で救われるとの夢のお告げを得て万人に勧め疱瘡のが快癒した、と言う謂れを話す。そして・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」2月5日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」15回目です。
労咳に侵されたお駒の母お早紀に、折入って話があると相談された内容とは人体由来の薬である木乃伊丸、しかも修験道の方々の骸の木乃伊(ミイラ)を手に入れてほしいとのことだった。その夜、お悦は悪夢を見た・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」1月29日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」14回目です。
お悦は労咳(結核)患者のお駒の診察へと出かけた。お駒はさる大名に見初められ男子を出産したものの衰弱を機に若君を大名家に置いたまま実家に帰された。お駒の母お早紀は娘が受けた仕打ちをお悦に話し、折入って話があると相談された内容とは・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」1月22日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」13回目です。
後産の最後の往診宅には大村裕庵がいた。脂粉の匂いのする産婆と大村裕庵はお悦を嵌めようとしてお悦を呼び、処置が失敗するのを企んでいるようだった。お悦は3時間ほども付き添い出産の後処理を済ませたが、母親の今後の体を思い辛い気持ちになるのだった・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」1月15日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」12回目です。
第二話「産屋泥棒」です。
お悦は五件続けて出産の後産に立ち会う。後産とは赤子が生まれた後に出てくる胞衣(えな)いわゆる胎盤のことをいう。江戸時代はこの後産始末での失敗で後々母親が辛い目に遭うことが多かった。お悦の持つ卓越した技術に頼る人は多く、この日最後の妊婦は難産で衰弱しきっていた。
するとそこに現れたのは・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」1月1日・8日合併号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」11回目です。
お悦に届いた文の内容は驚くものだった。この文の差出人は越中屋の若い内儀の静香の母親だった。そこには自分が犯した罪と、自分の出産時に被った被害のことが綴られていた・・。
第一話「線香時計」はこの回で終わり次回からは第二話「産屋泥棒」が始まります。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」12月25日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」10回目です。
薬種問屋の越中屋薬右衛門はお悦を茶室でもてなしたのち、後妻である内儀の静香を紹介するが静香と言い旗本の娘だった。。何日か後に同心の細貝の調べによりトリカブトを栽培している中に、ある旗本家があった。その後お悦にこの旗本の先代の奥方からの文が届く・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」12月18日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」9回目です。
お悦は薬籠を背負い大小の薬種問屋が立ち並ぶ通りにある越中屋へ、身籠った兆しがある後妻の静香の往診に出かける。越中屋は前妻を子供共々出産時に亡くしていた。仕事上表向きは従来の医者に診てもらうが、いざという時にはお悦に出産を任せたい、との願いだった。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」12月11日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」8回目です。
お悦が落とした櫛は、産科医と若い産婆が死んでいた屋形船の中だった。お悦はそこで季節違いの花粉に塗れた丸花蜂の死骸を見つける。お悦は花粉や酒、膳のものを調べてくれるよう同心の細貝に頼む。翌朝知らされたこの花粉はトリカブトだった・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」12月4日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」7回目です。
同心の細貝一太郎が差し出したお悦の飾り櫛は自分に仕掛けられた奸計だった。陰日向に庇ってきた亡き典薬頭今大路親言をも貶めようとしていることにお悦は自分に咎はない証を掴まなければならない、きらきらとよく光る目を細貝に向けてきた。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」6回目です。
懇願され手助けした楓の出産だったが、楓の産医の神宮寺と産婆が亡くなったことを知らせに来た同心の細貝一太郎が差し出したのは、その場に落ちていたお悦の飾り櫛だった。お悦は自分に仕掛けられた奸計を知った・・。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」4回目です。
忙しい往診の日々を送ったお悦はその経緯を数日分まとめて書き留める。その中で強く印象に残ったのは腹帯の締め付けによって起きる胎児斜位の妊婦だった。危険な難産だったが産科医と異なる正しい方法で妊婦を救っていくお悦さんは、無事元気な赤子を出産させた・・。
江戸時代の出産は過酷で、産科医が使う鉗子によって死産となる例も多かったようだ。出産後も座椅子に座らされ横になることもできず(血が上るのを防ぐという名目で)出産時に裂傷を負う悲惨なことも多かったようだ。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」4回目です。
楓は金創医を束ねる大村有庵の嫡男光庵に嫁いでおり、お産は産科を束ねている神宮寺元斎とその配下の産婆が受け持っていた。楓の母から赤子が斜位で楓は丸一日以上苦しみ続けているという訴えを受けて急ぎ駆けつける。お悦は楓をよりかからせて正しい位置に見返りを完了させ、赤子の斜位を直した。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」3回目です。
お三津の診察を終えて幸吉に話をし帰ろうとすると、お三津と手習で一緒だった楓の母が戸口で待っていた。「どうか娘を、を楓を助けてくださいっ」楓も産月でもうかなり痛みがきているのだった。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」2回目です。
丁寧で上手なお産術で評判のお悦に初産を託したお三津。夫の大工の幸吉から連絡を受け、出産はまだだが不安がるお三津のもとへ薬籠を背負い、近所のおかみさんたちが見守る長屋へ診察に行く場面です。
共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」に10月23日より週1回で連載が始まりました。
「続・お悦さん」連載1回目です。
前作「大江戸ウーマンドクター」は、お悦さんと典薬頭 今大路親信(てんやくのかみ いまおうじちかのぶ)のその後の展開がとても気になる終わり方でした。「続・お悦さん」の第一話の出だしを読んで驚きでした!なんと、共に医療に精進してきた親信が還らぬ人になってから1年が過ぎた頃から始まってました!
お悦さんの元に届けられた線香時計は親信の四十九日の法要を終えて数日後のことだった・・・。
これから始まるお悦さんの物語、どんなストーリーなのでしょうね?私は読み終えましたが、真摯に生きるお悦さんと、江戸時代の医療を知ることができるとても楽しめる小説でした!!
この小説に合うよう気合を入れて挿絵を描いていきたいと思います。
左下の絵はこの絵は、常香盤という江戸時代の時を知るための道具です。香時計とも言い、格子状の蓋を開けると中に灰が敷き詰められていて、その上にお香を置いて香が燃える速さで時刻を測ったそうです。
参考までにセイコーミュージアム銀座のサイトです。→ https://museum.seiko.co.jp/collections/timepieces/collect003/
毎週日曜日に発行の共産党の機関紙「しんぶん赤旗日曜版」に、10月23日から和田はつ子先生の「続・お悦さん」が始まることとなり、私が挿絵を担当することになりました。10月9日号に載った連載小説の紹介文の写真です。
2016年12月から2018年3月まで連載されていた「大江戸ウーマンドクター」の続編です。4年ぶりに再び挿絵の依頼があり、その後のお悦さんを描くことになりました。週1回の連載ですがタブロイド版の1面全ての連載小説ですので1回分の量が多くとても読み応えがあります。内容も前作同様とても面白い内容で一気に引き込まれました。
9月は慌ただしく過ぎた1ヶ月だった。今月は世界で国葬が2つあったので比較してみた。
イギリスのエリザベス女王が9月8日に老衰のため96歳で逝去、在位70年、国葬は9月19日、葬儀費用は13億円とのこと。
日本の安倍元首相が7月8日に統一教会の被害者によって凶弾に倒れ死亡、国葬は9月27日、葬儀費用は現在のところ16億円とのこと。
エリザベス女王の国葬は国民のほとんどが賛成。喪に服し国葬日は休日になる。
参列者は日本からは異例の天皇皇后両陛下、世界の国王、現役の大統領や首脳級のほとんどが列席。チャールズ新国王主催のレセプションには各国の参列者が招かれた。米トランプ元大統領は自分も列席したいと言ったが断られたそうだ。(はぁ?)
アベの国葬は国民の6割が反対して国葬反対のデモや署名活動も多かった。
死亡から国葬まで2ヶ月以上もあったのにも関わらず、海外の参列者の大半は代理の人のようだ。G7の首脳達からは誰も出席せず。カナダのトルドー首相が2日前に不参加と言ってきた。あんなに尻尾を振ってゴルフを頻繁にしていたトランプも全く来る気配はなかった。
招待した海外の要人とはレセプションなし、26日夜に米ハリス副大統領のみ夕食会をしたって、、列席者に失礼でしょ。海外からひんしゅく買ってるね。
9月27日まで2ヶ月もあったのは、武道館の予約の最短日がその日だったからとのこと。そんなに準備期間があっても国内外合わせて、6000人の招待者に対し4183人。参加者集まらず追加に手書きのラベルを貼った招待状を出しても集まらず。全く国葬に値しない、、世界に恥を晒しただけかと思う。
★ 古夜さんちの福ちゃん、七々ちゃん、合わせて七福ちゃんと、庭の猫たち
3ヶ月ぶりに写真送ってくれました!ありがとう〜猫愛にあふれた写真ばかりで選びきれないー。くの字の写真はいいですね!2匹は本当に仲が良くて見ていて飽きないのでは?ひんやりプレートも夏用猫鍋も福ちゃんばかりが使ってるそうです。福ちゃんの肉球は全部ピンク?
庭に来る近所の白黒猫は古夜さんちの庭がお気に入りのようですね。たまにしか来ない地域猫の黒猫はガリガリで心配、手に怪我してるのかな?垂れ耳の子も来るそうで次回の写真を楽しみにしてます。家庭菜園を始めたってありましたが羨ましいですーー。
「土や植物と生きていくのは、本能が喜んでいるような感じがします。」古夜さん、けだし名言ですね!
★ sace家のビーたん、ミケーネちゃん
久々にsaceさんちに行ったけど、青も変わらず人見知り絶賛中のミケーネです。先日もちょっと玄関先まで行ったけど、ダッシュで逃げていきました・・。押入れの奥に2時間も閉じこもっているので(暑くないか?)写真はこれのみ・・。
玄関まで迎えにきてくれるビーたんは相変わらず可愛いニャー。もう15歳のオッサン猫なのに。健康に気をつけて長いきしてね。
★ K山家の美々ちゃん
K山さんちの畑、日の出が遅くなってきたそうですが、綺麗な朝焼け!!朝は気持ちいいでしょうねー!。まだ暗いうちから仕事!
これからの季節は寒さに向かうのでくれぐれも体調にお気をつけてくださいーー。美々ちゃんは暑いと箱の中、肌寒いとYさんの布団でほぼ寝ているんですって。良い季節になってきてよく眠れるだろうな。羨ましいです〜。
★ T村家のはなちゃん
佐久の庭から分けたホトトギスが無事根付いて花が咲いたって!玄関前にはちょっと変わった珍しいオージープランツやアフリカンプランツが植えてあって不思議で独特な雰囲気の庭になってます。
はなちゃんは連日、中庭のニャルソックです。外の空気は気持ちいいからねぇ。深窓のお嬢様なのに勤務中です?!
★ 佐久の思い出の猫、グリ
母が生前よく過ごしていた南向きの洋間は、亡くなるまで短歌を詠んでいた勉強机とソファが置いてありましたが、そこがグリのお気に入り。机には歌集や制作ノート、定期購読の雑誌や筆立てなどがあって日当たりも良く庭もよく見える心休まる場所でした。
写真を参考にグリの絵をデジタルで描きました。本を整理した後は日向ぼっこの場所に。この机は私が小学校入学時に買ってくれたもので、社会人になるまでずっと使ってました!
時代物シリーズ「桜」です。
もう秋なのに桜って遅い・・。時代物の絵は桜が似合うので描いてみました。
9月になって朝晩は涼しくなってきたが日中は暑く、動くと湿気がすごくてまだクーラーをつけている。お彼岸の時期にならないと秋のイメージが湧かない。
新型コロナは7波が収束気味になってきた。日本の感染者は世界トップ、3回目4回目のワクチンを打たせている限りウィルスは変化していくのでワクチン接種はいい加減やめるべきだと思う。接種者の方が感染率が高いのは世界中で実証済みだしね。調べればわかること。日本の病院でも危険だからワクチン接種はやりませんというところも増えてきている。
久々に「昭和メモリーズ」シリーズを描いてみました。
「川べりにて」自分が幼稚園時代に住んでいた、東京目黒区の柿の木坂の家の前で母と撮った写真をもとに描きました。
今、柿の木坂は高級住宅街だが、当時はごくごく庶民的な町だった。東横線の都立大学前が最寄りの駅。家の前を流れる川は現在は暗渠になってしまっている。道路は土で、川の土手は草が生い茂り遊ぶのにはかっこうの場所で、水かさも多くなく、川に降りては水遊びをした覚えがあり川に落ちて水浸しになった思い出も。ネットで調べたら人形は文化人形というらしい。この時代はまだお米が配給性?だったようで、お米が無くなると満州で覚えた餃子が定番だった。小麦はあったんだね。
写真は日本玩具博物館からお借りしました。https://japan-toy-museum.org/archives/monthly/日本の近代玩具「文化人形」
時代物シリーズ「風と遊ぶ」を描きました。
最近の一連の時代物の絵は、女性と猫と花をテーマにして描いています。今まではどちらかというと男性を描くことが多く、仕事でも男性が主人公の小説の装画依頼が大半でした。時代物なのでまずは男性をと描いてきましたが、最近は女性が主人公の時代小説も多いので女性中心の絵を描くようになりました。この絵はデジタルの3枚目、ipadのプロクリエイトで描いています。
昭和メモリーズシリーズ「自転車に乗って」を描きました。昔の写真を参考に描いています。
白黒でしかもかなりボケている写真だが、まだ若い父と一緒に近所に出かけたのだろうか、幼い私と一緒に写っている父はこの時は30代かな。戦後やっと就職できて熊谷支部の時代かと思う。この絵もiPadのプロクリエイトで描いてみた。若干慣れてきたがまだ時間がかかる。
連日暑い日が続いているし、コロナの感染者も増えてきたので家にこもって絵を描いている。
Ipadを購入してからずっと食わず嫌いだったけれど、秋からは週1の連載小説挿絵が始まるし、なんとかしないとこのままではまずいゾ!と、少しずつやり始めた。今日載せる絵がデジタルで描いた初めての絵です。
時代物イラストレーション、ベランダのくちなしの花が今年6月には美しく沢山咲いて、窓を開けると香りが部屋中に広がり、佇んでいると幸せな気持ちになった。その花と、猫と遊ぶ女性を描いてみました。実際バックの色味はもう少し緑っぽいのだが、うまく出せなくて残念。
スキャンし直して画像を入れ替えたけどまだ緑が出てないな・・。
葉室燐:著「暁天の星」
装幀は芦澤泰偉 氏、PHP文芸文庫から7月7日発売。
2017年に亡くなった直木賞作家、葉室燐氏の絶筆となった未完小説です。明治維新後、外務大臣として尽力した陸奥宗光の生涯を綴った小説で、読んでいてこれからどうなっていくのか、というところで絶筆となってしまい、作者もどれほど無念だったか、察するに余りあります・・。
こちらが手描きの原画です。文庫の2倍のサイズで描いています。
こちらは2019年発売の単行本です。
今回はラフ案をipadで描いてみました。ipadはまだまだ練習中〜。
東京は猛暑日が9日も続く記録的な暑さだった。今日は曇りで雨も降っていて少しは凌げるようだが、湿気がすごくて結局はクーラー全開状態だ。今年の夏これからが思いやられる。涼しげな絵を描いてみたがいつもとは違う描き方をしたので時間がかかってしまった。
今年も「MJイラストレーションズブック 2022」に参加しています。
全国の大型書店、MJのオンラインショップ(下記参照)で絶賛発売中ーー!
2005年10月に始まったこの塾は当初、半年単位で1期としたが、18期目から1年単位に変更して今年は26期目になる。
2008年から毎年続いた「MJ展」は2020年2月の展覧会をもって終了したが、くしくもその年から新型コロナが流行し始め、世界中でパンデミックになり今もって感染者は減ってきてはいるが収束はしていない。
そのため峰岸達主宰の「MJイラストレーションズ」は2020年からZOOMに切り替えて授業を続けている。新規の入塾者は例年募集と同時にすぐ埋まるほどの人気で、今年も5月中旬から授業の予定になっている。
「MJイラストレーションズブック」は2013年に第1号を出版し今回は9号目。1号目からこの本の制作委員となりすでに9年。1号目の参加者は93人だったが、毎年増えていって今年は188人が参加している。ずっしりと重く見応えが凄すぎる〜!
MJブックの紹介とオンラインショップはこちら!→http://minegishijuku.com/?p=27963
今年の表紙イラストレーションは7期生の田口実千代さん。田口さんのHPはこちら!→https://mitiyotaguti.tumblr.com
先日の4月16日に六本木のストライプハウスギャラリーで、参加者と在塾生、出版社やデザイナーへの献本と約1100冊近く梱包を済ませた。ホントに久しぶりに皆んなと会えて嬉しかったなーー!
明けましておめでとうございます。
富岡八幡宮と深川不動堂成田山別院へ行ってみた。コロナ前とは違うが去年とはうってかわって大勢の人で賑わっており通りを歩くのが一苦労だった。人もかなり戻っていたのではないかと思う。参拝客かなり並んでいたので参拝は後日に。今年のお正月は全国的に雪も多く、東京もかなり寒いお正月になっている。
新型コロナもオミクロン株に替わりつつあり、少しずつだが感染者が増えて来た。アメリカやヨーロッパでは1日の感染者10万〜40万人なのでこれから日本も第6波が来るのではと思う。気を抜かず注意した生活を続けるつもりだ。
参道は今年は一方通行にしていたので空いていたが、脇道の屋台は大勢の人がいて密密。でもみんな楽しそうだったね。屋台のお店の人が、ほんとうに嬉しそうだったのが印象的だった。
今年直木賞を受賞した西条奈加さんの小説「せき越えぬ」文庫本のカバー装画を描きました。
新潮社から10月1日発売、新潮社装幀室の児玉裕子さんの装幀です。
東海道箱根の関所、関所を巡るさまざまな人間ドラマで、主人公の実直な武士、武藤一之介と親友の騎山市之助の友情が瑞々しい、人情小説です。
「MJイラストレーションズブック2021」に掲載された絵を季節に合わせてブログに載せようと思っていたら、夏に予定していたこの絵を載せ忘れてしまった。9月になってしまったが夏の余韻として載せることに。
暑い夏の江戸の夕方は、現在と違って涼しかっただろうな。私の子供の頃だって十分涼しかった。今はクーラーの吐き出す熱でとてもとても夕涼みというわけにはいかない。夕間暮れ、という美しい言葉も知らない人が多いのではないかと思う。
この絵をipadのカバーとして使っている。このオリジナルタブレットケースは、MJの後輩・前田なんとかさんのツイッターで知って早速注文したものだ。1個から製作してくれる「ME-Q(メイク)」のサイトはこちら→https://www.me-q.jp/topic/ipad-cover
「前田なんとか」さんのHPはこちら→https://nantokamaeda.jimdofree.com
今年の8月は、広島と長崎の「原爆の日」、終戦記念日に加え、新型コロナの連日の感染拡大、緊急事態宣言の延長、オリンピック、パラリンピックと続き暑い夏となったが、落ち着かない8月でもあったのではないかと思う。
今年はイラストレーターの峰岸達氏が始めた「MJイラストレーションズ」という画塾の設立15周年に当たる。2005年10月に始まったこの塾は当初、半年単位で1期としたが、18期目から1年単位に変更して現在は24期になる。
この塾は何年在塾してもOKで、私は2005年1期の設立時に入塾し2018年の春に卒業したので12年半も在塾したことになりますね!
「MJイラストレーションズブック」は2013年に第1号を出版し今回は8号目。1号目からこの本の制作委員となり、もう8年も携わっている。1号目の参加者は93人だったが、毎年増えていって今年は184人の参加で、見応えが凄すぎる〜!
今年の表紙イラストレーションは10期生の波田佳子さんです。波田さんのHPはこちら!
https://solanomichikusa.jimdofree.com
先日の4月3日に六本木のストライプハウスギャラリーで参加者と在塾生、出版社やデザイナーへの献本と約1000冊近く梱包を行ない発送が済んだところで、ホッと一安心です〜。
辻堂魁 著「風の市兵衛」シリーズの15巻目「夕影」からイメージして描いてみました。敵討ちの助太刀として市兵衛が力を貸すストーリーです。現在28巻目が出版されていて先日読み終わったばかりです。
時代小説が好きでよく読むけれど、辻堂魁の小説はいいですね。他に「介錯人」と「黙(しじま)」、「日暮し同心始末帖」シリーズ、「刃鉄の人」シリーズなどもお薦め!
桜は今月14日に例年より12日早く開花、観測史上一番早かったそうです。花の写真も少し載せておきます。
今日のコロナ東京新規感染者は430人。22日に2回目の緊急事態宣言が解除されてから増加傾向で、リバウンドしそうな状態です。
近所の大横川沿いの桜、結構な人手でしたよ。
月桂樹の花、ローズマリーに蜂、幹から直に桜。
2021年、あけましておめでとうございます。
昨年は世界中で新型コロナ感染が蔓延した年でした。昨日の2020年12月31日の東京の感染者は過去最多の1337人、1000人の大台に乗ってしまいました〜。今年も全く油断できずどうなるのか?って年の始まりになってしまいましたよ。良い年になるよう元気に過ごして行きたいですね!!
2021年1月1日(金)朝9時半の日の出だ―!昨夜は近所のsaceさんと3人で7時間も盛り上がりましたー。
大晦日から日をまたぐ30分番組、Eテレの「2355−0655」で恒例の「2021たなくじ」を写メ。音楽とともに次々変わるクジを目をつぶってエイヤッとシャッターを切ると、ヤッター―!「自己ベスト大吉!」でしたー!saceさんは連写して良いのを選ぶという〜。元旦のおせちです。この後、お雑煮を食べました。
午後から近所を散歩。富岡八幡宮は永代通りまで参拝客が並んでいてました。結構、蜜でした。
永代通りは屋台が並んでいて人が沢山出ていて、成田山深川不動堂の参道はもう蜜状態。小池都知事が年末言っていた静かな年末年始をって無理みたいです〜。最後尾の看板を持った警備の人や、深川警察からの車両など、ソーシャルディスタンスなんて保ってませんでした。GoToトラベルも停止になったけど、みんなもうコロナ慣れ、コロナ疲れしているんだなぁ。近所だけでもちょっと出かけたいですよねぇ・・。
ホーム画面にこの絵をアップしていたのに、ブログやギャラリーに載せ忘れていました。
私は読書が趣味でほとんどいつも本を読んでいますが、年を経て好きになったのが時代小説です。
現代物だとすごく良く心にしみる小説がある反面、?と思うような小説があることがよくあり、自分の感性の衰えかと思うこともしばし。しかし時代小説は、はっきり自分の感性と合うものが多く、次第に読む範囲が拡がってきました。
イラストレーションを描くにあたっては、時代小説に限らず、読んでいるとその場面が思い浮かんでくる事があるため、それをヒントにして絵にしていくことがよくあります。私にとって読書と絵は一体みたいなものだと思っています。
「小学道徳 生きる力」:文教出版 2020年版
すっかりアップするのを忘れていました・・!
今年の道徳教科書に、浮世絵はどういう過程で作られるのか、その挿絵を描きました。実際に描いたのは2018年の2月、出版は今年の2月です。
今年は新型コロナウィルスで、学校も1学期がほとんど休校になりました。友達にも会えず授業もなく、小学生はどんなにつらかったことでしょうか。この絵を描いた2年前には想像もできないことでした。浮世絵作成には3人の手を経て作られます。順に、絵師・彫師・摺師を描いています。
玄光社より発売された「illustration FILE 2019」の上巻に掲載されました。3月末より全国の書店で発売中です。手にとってご覧になって下さい。
私は上巻に掲載されています。
毎年参加しているギャラリーDAZZLEの企画展「装画の仕事」展に今年も参加します。MJからも6名が参加します。
外苑前、ギャラリーDAZZLEにて 2020年3月31日〜4月10日 12:0・19:00 (月曜休み)
実際に販売された書籍の装画の原画を展示する展覧会です。
毎年イラストレーターの方達と知り合って交流するのがとても楽しみなのですが、今年は世界的に流行している新型コロナウィルスのため、大勢が集まるオープニングパーティは中止となってしまいました。若い方達との話は、活気があって刺激を貰えるのですが、本当に残念ですー!
2月1日〜13日まで行われていた「MJ展vol,12」は昨日終了しました。
お出でになって下さったみなさま、毎年ありがとうございました。
MJ展は今回、12回を持って最後になりましたがとても以上に盛況で、楽しい時を過ごせて本当に実のある2週間でした。
会期中は何度も六本木に通い久しぶりに皆さんとお会いし同窓会のようにもなっていた展示会だったので、これが最後の展覧会かと思うと感慨深い思いがあります。芋洗坂を下ったところにある「六本木ストライプスペース・ストライプハウスギャラリー」は思い出深い場所、再開発で無くなってしまう昭和のモダンな建物です。
ストライプハウスギャラリーの向かいを見上げると、森ビルと、六本木中学校が見えます。建物に入りカーブを描いているガラス窓から見た風景。
外の窓から見る展示会場、Mフロアに私の絵が見えますね。M・B1・3階の3箇所で展示されました。3枚目は、B1の展示場です。
私の絵3枚、仲の良い友人の夏秋さんの天国を思わせる長尺の絵いいなぁ〜。発展目覚ましい原倫子さんの3点の絵です。
昨日2月1日からMJ展始まりました!
さて、一昨日の31日は午後からMJ展に向けての設営をしました。体力を使うのでかなりくたびれました〜。
設営の日、峰岸先生到着で設営開始です。先生はご自身の本「画文集 芸人とコメディアンと」に直筆サインを書いているところです。
設営中〜!
2月1日(土)5時半からはMJ展のオープニングパーティでした。
この会場の六本木ストライプスペースギャラリーは、芋洗坂の再開発のため取り壊される予定で、MJ展も今回でファイナル、最終回です。
参加者も170人と多く、3フロアがギリギリいっぱいで許容量も超え、かなりきついスペースになっていましたね。
1枚め、オープニングの挨拶をする峰岸先生。先生の後ろに私の絵が掛かっています!
3枚目はTIS理事長のイラストレーター、小池アミーゴ氏です。4枚目は峰岸先生の奥様、長年MJを支えて下さっていました。
私は時代物1点、昭和物2点を出品しました。
MJ展の会期は2月1日〜13日、11時〜19時です。私は4日の午後3時〜7時まで在廊しています。
「MJイラストレーションズ」の卒業生、在塾生の選抜173人の作品ファイル「MJイラストレーションズブック2020」本日発売です!
今年の表紙は6期生の若林夏さん。
書籍の装画、三越伊勢丹のビジュアルや雑誌プレジデントの挿絵、資生堂、ちふれ、の広告等を手掛けるイラストレーターです。とにかく、見ていて元気の出るイラストレーションです。若林夏さんのサイト、ぜひ見て下さい!→ https://www.tis-home.com/natsu-wakabayashi/
装幀は、Still、私が親しくしている2期生のsaceさんです。
私のページです。時代物と昭和の絵を載せています。
1人見開き2ページ、大体4〜6点の作品が掲載されています。
すでに活躍中のイラストレーターをはじめ、これからイラストレーション界に羽ばたくとっておきの173人です。7号目の今号も人数がぐっと増えました。正統的なものから突拍子のないものまで、沢山の個性が詰まった本ですので、ぜひ見て頂きたいと思います。
監修:峰岸達
発行元:MJブックス、 発売元:パイ インターナショナル、 B5版(257m×182m)350頁、定価:2,000円+税
あけましておめでとうございます。
令和になって初めてのお正月です。災害の少ない穏やかな年になりますように。
今年は「年女」です。前回の時は前年に母が亡くなって喪中だったので子年の絵が描けませんでした。
なんと24年ぶりに描くネズミ君です。おめでたいイメージのネズミと、猫はK山さんちのグリ、レオン君、美々ちゃんがモデルです。
12月31日のEテレ「2355」の、たなくじ今年も撮ってみました。
大吉!!ですよ!
午後になって近所の富岡八幡宮、深川不動堂に行ってみました。なんだか全体に参拝者が少ないかな。
本年もよろしくお願いいたします。
ノッティング作家・田村良美さんの展示作品を販売することになり、それに合わせたタグのカットを依頼されました。
作品は「椅子敷き」「サルノコシカケ」「ハコニワ」「コケニワ」と、4種類のテーマに沿ってデザインしてあり、カットもそれに合わせて描いてあります。タグのデザインは田村さんご本人です。
作品説明と作家名が印刷された白紙のタグの表と裏に、カットだけが描かれた半透明の紙が載せてあり、1つのタグが3枚の紙で作られて落ち着いた品のあるデザインになっています。
二人展のもうお一人は、原清さんといって木工と漆の作家です。
ギャラリー米喜:栃木県大田原市中央1-1-1 2019年11月23日〜11月27日
田村さんの作品です。
掛け軸風、壁飾り、椅子敷き、など何点か売れたそうです!
志川節子さんの小説「芽吹長屋仕合せ帖 日照雨」のカバー装画と章扉の挿絵を描きました。新潮社から今日10月18日発売です。
5年前「結び屋おえん 糸を手繰れば」として1巻目が出版されましたが、今回タイトルを変更して、2巻目の出版になりました。
今回また、新潮社の装幀デザイナーの只野さんからご連絡いただき、1巻目を踏襲した素敵な装幀に仕上げてくださいました!
帯は小豆色でシックなイメージになっています。1巻目は濃紺の帯でした。
左が1巻目、右が2巻目です。今回は全身像にしています。
おえんさんは長屋暮らしに馴染んで生き生きと暮らしていますが、今回は十年も行方しれずの息子・友松が帰ってきて・・。
本の原寸の1,4倍で描いた原画です。
この絵をもとに新潮社の只野さんが装幀デザインして下さいましたが、枠組みされた絵とタイトルのデザイン、しっとりとした紙の質感がとても素晴らしく、この小説のイメージにとても合っていると思います。
カバーでは縁を結ぶ赤い糸ですが、外すと青で印刷された1本の青い糸。何だかおしゃれです。
6話の章の扉には挿絵を描いています。
「歌帖ひろげいる吾の机に寄りて来て詩をかくと子の不乱なる態(さま)」
「詩をかくと五才の吾子がみつめゐる焦点のなき瞳みひらき」
「字をかくももどかしくなれば大方は絵となりて子の詩が出来上がる」
昭和28年(1953年)に母が詠んだ短歌です。
私の子供の頃のアルバムに、母と一緒に写った写真があり、私の子供時代を詠んだ短歌が三首、添えてあります。
この色褪せたアルバムに書かれた母の筆跡、温かさが感じられて大事な懐かしい宝物です。
12年半、通って勉強してきたMJイラストレーションズ。 昨年春に卒業してから1年4ヶ月経ちました。
MJはA・Bと2クラスあるのですが、年に2回森下文化センターで合同授業をやります。
これまで毎回、著名なイラストレーター、出版社のデザイナー、装丁家の人たちを招待していましたが、今年から1回はMJを卒業した人達に来てもらうとのことで、1回目として一番古い1期の私に声がかかり、7月13日(土)に行ってきました(汗)
峰岸先生と話をしながら、皆さんの質問に答える進め方で、仕事を含む原画10点程、仕事の挿絵のファイル等を回し見てもらいました。
その時の記事が詳しく書かれている様子はこちらです。クリック!→ MJイラストレーションズ
峰岸先生との2ショットです。先生との掛け合いですっかりリラックス、MJの仲間と久々に楽しく過ごしました、
私がカバーの絵を描かせて頂いた、葉室麟さん最後の小説の単行本「暁天の星」が、7月8日の東京新聞の文化娯楽の頁で紹介されました。
葉室さんの渾身の歴史小説、感銘を受ける1冊、大作です。
辻堂魁の時代小説「風の市兵衛」に着想を得て描いた絵です。2018年5月からNHKで放映された「そろばん侍、風の市兵衛」を見て、あまりの面白さに小説を読み始めました。「風の市兵衛」はシリーズ1が終わりシリーズ2になって、この1年で最新刊の24巻まで読み終わりました。
「熟れそめし杏の梢にねむの木にいのちあふるる雛のもろごゑ」
「強霜に落ち葉振りつぐ合歓の木に来鳴く鶸の声は澄みつつ」
平成8年(1996年)に母が詠んだ短歌です。
今はもう無くなってしまった実家の庭には大きくなった合歓の木があり、毎年沢山の花をつけました。樹高が高く、花は下からは見えにくいのですが、いつもヒヨドリや鶸、四十雀などがたくさん集まる木でした。鳴き声のする方を見上げていつもその姿を探したものです。
母とグリ、好きなヒヨドリを描いてみました。
木場のイトーヨーカ堂の中に紀伊國屋書店が入っています。私がカバー装画を描いた「暁天の星」平積みでありました。
隣を見てビックリ!! 水沢そら君がカバー装画を描いた本「酔芙蓉」が、なんと隣に並んでいるではないですか!!
発売時期が同じだったんですねー。こんなことはめったに無いので嬉しくて写真撮っちゃいました。
そら君はMJの後輩で親しい友人ですが、個性的でとても素敵な絵を描きます。MJに入塾してから試行錯誤しながら描き続け、独特の画法とスタイルで、ファンも多く活躍中のイラストレーターです。
今回が初めての時代物の装画だそうで、しかも人物無しで大きな酔芙蓉の花のアップの絵で、とっても惹きつけられます。
水沢そら君のインスタグラムです。ぜひ鑑賞してください。→https://www.instagram.com/doblon/
「暁天の星」葉室 麟 著、PHP研究所から5月24日に発売です。PHPの文芸文庫誌に連載中でした。
一昨年の12月に直木賞作家の葉室麟さんが亡くなられ、葉室さんの絶筆となった最期の未完の小説のカバー装画を描かせていただきました。
葉室さんは時代小説、歴史小説の書き手として著名な方ですが、亡くなる最期までこの小説を書かれていたそうです。
「暁天の星」は明治時代の外交官として欧米列強と戦い続けてきた<陸奥宗光>の歴史小説で、かなりのページを書き込まれていて、大変読みでがあります。最後まで書き終えることができずにどんなにか無念だったことでしょうか。
これまで、葉室麟さんの小説「風かおる」の挿絵とカバー装画、「潮騒はるか」の挿絵、を描かせていただいてきました。
以前よりずっと葉室さんのファンでしたが、この最期の小説で仕事を頂き心より感謝し、改めてご冥福をお祈りいたします。
今年も玄光社より発売された「illustration FILE 2019」の上巻に掲載されました。3月より全国の書店で発売中です。
「MJイラストレーションズブック2019」(とっておきのイラストレーター165人)が完成、1月19日発売です!
今号は6冊目で、私も参加しております。
MJイラストレーションズはイラストレーター峰岸達さん主催の画塾で、私は塾が始まった1期から21期まで12年半在籍していました。
この塾がイラストレーターとして活動する原点になっています。
2019年版の表紙は2期生だった西川真以子さん、昨年「講談社出版文化賞さしえ賞」を受賞しています。
AMAZONより発売中です。
私のページです。
今年から、絵に入っているタイトルなどの文字は全て外して、イラストレーションそのものだけを載せています。
右下の「家族の肖像」以外は、仕事で描いた文庫本の装画と挿絵です。
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年は12月に猫のグリが旅立ってしまいましたので、今年の年賀状に想い出として元気な頃を描いてみました。
佐久で暮らした後、K山さんちの里子になり、とても可愛がられて幸せな一生でした。
左からK山家の、レオン君、グリちゃん、美々ちゃんです。
さて、2019年、いよいよ平成も今年31年をもって最後の年になり4月から元号が変わりますね。
5月1日に皇太子が天皇に即位するわけですが、政府は4月1日に新元号を発表とのこと、なんか変じゃないですか?
4月1日が手続き上便利と言って勝手に決めてしまったが、本来は新天皇が即位した時が新元号の始まりと思いますけどね。
「八十歳を生きしわが祖母天杯をいただきしとぞ写真のこれる」
「女童のわれも写りておほははを祝ふとかの日袴つけたる」
母は歌歴が長く小学生の頃に短歌を始め、若い頃から「地表」という短歌の結社に入り亡くなる時まで歌を詠んできました。
母が亡くなって11年、母の短歌を現在まとめている最中ですが、私が以前描いた絵の元になった写真について母が歌を詠んでいました。
平成16年2004年に詠んだその短歌を2首載せておきます。前列で天杯が入った桐箱を持っているのが母です。
人気が高い和田はつ子さんの時代小説<「お悦さん」大江戸女医なぞとき譚> が、幻冬舎から発売されて4日めで重版が決まったそうです!!
上の2点は、書店の販促用のPOPです。
お悦さんは目の中に不動明王が見えると書かれていてキリッとした主人公、インパクトのあるキャッチコピーで、バックのブルーの色も際立ち、印象が強い広告になってますね!
文庫のカバー装画だけでなくこうして広告にも使っていただき、本当に嬉しく感謝しています。
和田はつ子さんの小説「お悦さん 大江戸女医なぞとき譚」のカバー装画を描きました。
幻冬舎・時代小説文庫から、6月8日全国書店で発売されました。装幀は五十嵐徹氏(芹沢泰偉事務所)です。
2016年12月〜2018年4月まで、しんぶん「赤旗」日曜版に連載していた、和田はつ子さんの小説「大江戸ウーマンドクター」のタイトルを変更したものです。最近は雑誌等で挿絵を描いても、書籍化のときには別の人が装画を描くということが多いのですが、新聞連載の挿絵に続き文庫本の装画と、どちらも描かせていただき大変感謝しております。
佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控」シリーズの宗五郎親分を
描いてみました。
寝ているのは超貴重な!オスの三毛猫、菊小僧です。
基本的に三毛猫の性別はメスですが、ごくまれにオスの三毛猫が産まれることがあります。その希少性は3万匹に1匹程度とされます。
オスの三毛猫を船に乗せると福を呼び船が遭難しないという言い伝えがあり、江戸時代には高値で取引されていたという説もあるるようです。
今年は季節が速く過ぎ、桜も3月のうちに終わってしまいました。
近所の大横川での「深川桜祭り」を、時代物風に日本髪で描いてみました。期間中は新内流しをやっています。
3月に描いたのですが、載せるのが遅れてしまい今頃になってしまいました。
告知がすっかり遅くなりましたが、今年も「イラストレーションファイル2018」(玄光社)に掲載されました。
全国の書店で3月に発売されました。上巻に載っています。
上下巻2冊ですが、人数の多いこと・・それにしてもこの上下巻、表紙を別々の人が描いているからでしょうか、統一感が無いように思います。
しんぶん「赤旗」日曜版4月22日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第70回目、最終回です。
2016年12月から1年5ヶ月挿絵を描いてきましたがいよいよ最終回、お悦さんにもう会えないのがとても残念です。魅力的な主人公でした。
年も開けた元旦の朝、賢作はおみ乃に自分の気持ちを打ち明け、お悦は薬草園の東屋で典薬頭今大路親信と新年を祝していた。
親信は自分が隠居した後は賢作に託し、自分はお悦の元で働きお悦のきらきら輝く不動明王を日々見ながら働くつもりだと言った・・。
しんぶん「赤旗」日曜版4月15日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第69回目です。
告白をする利兵衛から訊き糺した賢作。賢作を悩ましていたわけの分からぬ思い出は、幼いころに見た父が叫ぶ母の名、悲痛な後ろ姿だった・・・。
しんぶん「赤旗」日曜版4月8日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第68回目です。
細貝とお悦宛へ書かれたお希代からの文を読むお悦。その文にはお希代のこれまでの生き様が記してあった。「こんな酷いことってある?」とおみ乃の声が濡れている・・。
しんぶん「赤旗」日曜版4月1日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第67回目です。
おみ乃は坂本屋利兵衛から懺悔のように聞かされた悪行をお悦と賢作に話していた。お悦はそれを聞き「これからすぐ坂本屋へ」と急ぐ。三人が行ってみるとすでに坂本屋からはきな臭い匂いが流れ、賢作は縁側から部屋へ入った。縁先には頭巾を被った女が倒れている。「お希代さん」お悦は倒れている小沢屋の女将の前に屈み込んだ・・。
ギャラリーDAZZLEでのグループ展のお知らせ
「装画の仕事」展
4月3日(火)〜4月13日(金)月曜休廊
オープニングパーティ 4月3日18:00〜20:00
装画の原画を見たいという要望が、イラストレーターのみならず装丁家や編集者からもあり、過去2013年-2015年に3回開催した「装画と装幀展」と同様に、2016〜2017年度に出版された書籍と原画の展覧会です。
原画から出版物になったときにどうなるのか、装丁家の方はどうデザインするのか、大勢の方の展示を見ていただきたいと思います。
3日はOPがありますので皆さんいらして下さると嬉しいです。ぜひお出でかけ下さい。
しんぶん「赤旗」日曜版 3月25日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第66回目です。
往診の帰りを急いでいるお悦の前を法泉寺駕籠が走っていた。不意に駕籠が止まると、駕籠舁きが医者を呼ぼうとしていた。お悦が駕籠の簾を上げると頭巾をかぶった女が痛みに耐えかねて呻き続けている。「こんなところでまた先生にお会い出来るとは・・」女は小沢屋お登美だった・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 3月18日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第65回目です。
賢作は毒入抹茶のことで番屋の細貝のもとに行った。細貝は商人上がりの新入り小沢輝助の心ばえを褒めていると、そこへ小沢が腰高障子を開けて「只今、戻りました」小さな顔を覗かせた。賢作は小沢の歯を見せずに話すところや顎の割れ目がくっきりと見えるところを不審に思った・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 3月11日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第64回目です。
薬種問屋坂本屋の主、利兵衛が抹茶に入れられた毒に倒れ往診に通う賢作とおみ乃。賢作は往診の帰り道、お悦に頼まれた抹茶を求めに緑仙堂に立ち寄った。そこで坂本屋が買っていたという金銀の唐草模様が焼き付けられている豪奢な茶筒を見る。
しんぶん「赤旗」日曜版 3月4日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第63回目です。
師走に入り、お悦を蔵へ閉じ込めた坂本屋利兵衛が毒で死にかけているという知らせが細貝から連絡が入る。細貝、お悦、賢作が坂本屋へ着いた時、利兵衛は自分の部屋から病室へと移されていた。手当の後、利兵衛の部屋でお悦は菓子皿と抹茶茶碗をじっと見つめる・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 2月25日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第62回目です。
賢作とおみ乃は丹後屋のお内儀の出産に立ち会ったが、生まれた子は四半刻と息をしていなかった。亭主の梅毒に侵されたお内儀の出産、梅毒を伝染されれば流産や死産を繰り返すしか無い堅気の女たちの苦しみは計り知れなかった。あまりの切なさに胸が塞がった二人は帰路につく・・。
井川香四郎さんの書き下ろしシリーズ「寅右衛門どの江戸日記」の第5弾にして差いよいよ最終巻、「殿様推参」のカバー装画を描きました。
告知がおくれましたが、
文藝春秋・文春文庫から2月9日に発売、現在書店で発売中!
装幀は文藝春秋デザイン室の大久保明子さんです。
古典落語の題目を基に新しい物語を作り上げる話がつまった5冊目。
この本で最終巻、愛すべき寅右衛門どのにもう会えないのがとっても残念・・
今回も面白く胸のすくようなお話ばかりです。
「月夜に提灯」「流雲の如く」「逢魔が富」「殿様推参」の全4話です。
本物の殿様にして若年寄となった元影武者・与多寅右衛門の前に次々と難題が立ちふさがる。寅右衛門は庶民のための政治的改革を貫けるか?大人気シリーズも第五弾にして大団円!?(文庫後付より抜粋)
しんぶん「赤旗」日曜版 2月18日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第61回目です。
梅毒に罹っている遊女の芙蓉は酷い熱と寝汗で横になっていた。頭を上げようとする芙蓉を制し診察し薬を渡す。帰途、賢作は梅毒患者が増えるばかりだと非難を込めた物言いをするが、「亭主から病を移されたおかみさんは誰にも言えずに心を病んでしまう、いい例がーー」とお悦は賢作に言うのだった・・。
2月2日から始まった「MJ展2018 vol,10」は2月14日に盛況のうちに無事終了しました。お出頂いた皆さまありがとうございました!
1日は搬入・設営、2日はオープニングと二次会、毎年1回も欠かさず参加してきたのに、今年はぎっくり腰と風邪で参加できずーー!とても残念でした。
会期13日間、仕事先や友人たちにお会い出来てとても嬉しく有意義な時間を過ごしました。
会場内Mフロアと展示した作品3点です。
しんぶん「赤旗」日曜版 2月11日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第60回目です。
お悦と賢作は10日に一度の八ツ時往診に出かける。お悦は茶菓を口にしつつ患者のよもやま話を聞き、最後に必ず優しい言葉をかけ相手の手を握った。賢作はこの人達が梅毒患者と知って驚き、お悦は梅毒の恐ろしい症状を話し聞かせ、次に岡場所の女郎の元へ出向いていく・・。
MJの課題「装画」です。
いつも時代物や昭和物を描いているので、今回は純文学系の「二十六夜待ち」を選んでみました。佐伯一麦の珠玉の短編です。
タイトルはsaceさんにまたまたお願いしました。いつもありがとう!
しんぶん「赤旗」日曜版 1月28日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第58回目です。
お悦が連れて行かれた大奥の産室では、お咲の方の出産が始まろうとしていた。双子の子はお悦の手技によって無事生まれ出たが、大奥総取締役の恒川と遠藤陶益、蘭方の影沼竜三郎までもが隣の部屋に詰めていた・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 1月21日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第57回目です。
お悦が拐われて、賢作は典薬頭今大路親信邸へと走った。用人は木刀を手に素振りに励む親信の元へ賢作を案内し、相手をするよう請われるまま打ち合いを始める。木刀がぶつかって二人の距離が縮まるたびに賢作は親信に急用の内容を告げるのだった・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 1月14日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第56回目です。
双子の世継ぎを身籠った側室のお咲の方様の出産には、お悦の技量が必要だった。 蔵から長持ちに入れられ運び込まれたお悦。
「出なさい」 長持ちの蓋が開けられた。小袖を重ねて裾を引き、髪を大きく結い上げた大年増は、大奥総取締役の恒川であった・・。
MJの課題「挿絵」です。
いつも時代物や昭和物を描いているので、今回は純文学系の「二十六夜待ち」を選んでみました。佐伯一麦の珠玉の短編です。
震災による津波で何もかも失った女が働き始めた小さな飲み屋、その店の店主は記憶をすべて失い、自分が自分が何者かさえ分からない孤独を抱え込んでいる。ともに心に傷を抱えた男と女は、引き寄せ合うように心と体を寄り添わせるようになり・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 12月31日・1月7日合併号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第55回目です。
連れ去られて、麻酔をかがされたお悦が気付いた時、手足を縛られ猿ぐつわを噛まされて蔵の中に転がされていた。遠藤陶益と薬種問屋坂本屋のくぐもった話し声が聞こえる・・。
昨年はイラストレーションの仕事が充実した1年でした。
皆さまにとって良い年になりますように。
今年もよろしくお願いいたします。
昨晩、大晦日のEテレ「2355・0655」で、
今年の運勢は(高速で画面が次々と変わるところを携帯で撮るのですが)
何と!「富士・鷹・なすび」幸運がまとめてやってくる!でしたよ!
しんぶん「赤旗」日曜版 12月24日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第54回目です。
お産の立会いを済ませ清悦庵に戻るお悦とおみ乃の行く手に、人影が現れてお悦たちに襲いかかってきた。お悦の代わりにとらわれてしまったおみ乃。朝になり産神堂の高弟がやってきて、お兼が出来ない整胎をさせるべくおみ乃と引き換えにお悦を連れて行くのだった・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 12月17日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第53回目です。
のぼせが酷く近々子癇を起こす患者のお光は、前身が花魁だった。呉服問屋におさまっても贅沢三昧がやまず、臨月に入ってから症状が悪化していた・・。
しんぶん「赤旗」日曜版 12月10日号
和田はつ子さん「大江戸ウーマンドクター」第52回目です。
同心の細貝が酷く青い顔をして清悦庵にやってきた。身籠った犬がなぜ殺され たのか。お悦は細貝と寺の裏手の松林に赴くと、そこには按摩の犬の「朝日」が血にまみれ変わり果てた姿で死んでいた。腹部を調べるお悦。そして血の跡を辿っていくとお悦は言った「子犬の鳴き声が聞こえる」・・・。