「宇野亜喜良*万華鏡」「花井正子展・ヨビゴエ」「東京創元社の本を描く修了展」2023

10年に一度という寒波が来ているが、東京は雪も降らず空気が冷たく乾燥しているだけだ。昨日はよく晴れて寒いが歩いていると汗ばむほどだった。久しぶりに出かけたが歩数は8,000歩ほどで運動にはなっていないかも。銀座は土曜日とあって人出も多くそのほとんどがいまだにマスクである。新型コロナは2類から5類に5月には引き下げるとのこと。5月にG7が日本で開催、議長国のキシダとしては、なんとしてもマスクをやめさせたいんだろうね。世界ではもうほとんどの国がしていないし。


「宇野亜喜良*万華鏡」銀座ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー):銀座7丁目

昨年12月からやっていた宇野亜喜良さんのポスター展。1FとB1Fで過去と現在の仕事が一挙に見られる展覧会で今月いっぱいで終了する。

宇野さんはMJイラストレーションズにゲスト講師として2度ほど来塾されたことがあり、懇親会では親しくお話もさせていただいた。気さくで優しいお人柄、いつまでも若い気持ちを持ち現在でもこうして精力的に展覧会を開いているがその独創性に感動する。B1Fの過去の作品群は1970年代の絵が多く、自分が若い頃によく見ていたので懐かしい気持ちだったが宇野さんはこの仕事をしていた時って30台の半ばだったのねーー!

天井桟敷のポスターは特に懐かしい。ジュリーもいる! 宇野さんがMJに寄せてくださった直筆の案内文を載せておきます。


花井正子展「ヨビゴエ」ギャラリーハウスMAYA:青山

とにかく気になっていたので最終日にようやく行くことができた。画材が気になってキャプションを見ると、pastel on board、とある。パステルとは!かなり驚いた!ご本人がいらしたので、いろいろとお話を聞くことができて参考になった。パステルは粉を擦り付ける画材で、通常は淡い優しいイメージになるのだが、花井さんの絵はむしろ重厚感があり抽象と具象の中間でかなり気持ちを惹きつけさせる。見る人によって抱くイメージがかなり違うのではと思う。これはかなりの厚みがあるので何層重ねているのか聞くと10層くらいとのこと。層毎に定着液を吹き付けて厚みを出している。段層ごとに色を変えているので不思議で微妙な色調だ。引っ掻いた線は中程の色になる。美しい作品だった。


海外文学装画ワークショップ「東京創元社の本を描く」修了展 ギャラリーダズル:外苑前

MJの友人田口実千代さんと後輩の牧角春那さんが参加しているグループ展に行った。ダズルの企画で本の装画、カバーの絵を描くというワークショップで、最終的に決まった絵になるまでにデザイナーの指導で進めるという行程が見られるのも大変参考になった。

二人のホームページです。気持ちがゆったりする絵ですのでぜひ見てほしいと思います。

田口実千代さんHP→https://mitiyotaguti.tumblr.com/

牧角春那さんHP→https://harunamakisumi.com/

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コメント: 2
  • #1

    タグチ (日曜日, 12 2月 2023 22:26)

    加藤さん、見に来てくださってblogにも!久々会えて話せてうれしかったし楽しかった、ありがとうございます!私も宇野さん展と花井さん展、見て良かった。またそのうち会いたいです(^^)

  • #2

    kato-kayoko (月曜日, 13 2月 2023 09:21)

    タグチさん、コメントありがとうございますー!
    普段、いつも描くのとは趣が違っていてとても新鮮でした。
    でも、ミステリーに寄せていってるのはさすが!
    自分の絵と違うイメージの絵も描くことって大事なんですね。
    最近はMJの方達があちこちで展示やっているのに見逃したのも多くなかなか行かれない〜。
    またどこかで会えるといいですね。