暑くてうだりそうだった7月26日にMAYAに搬入した4枚の絵。
去年は最終選考だったけれど、2013年のvol.13に続き、今年また装画コンペに入選しました。
審査員のデザイナーの皆さま、ギャラリーMAYA スタッフの皆さま、ありがとうございました。
とても励みになりました¡またコツコツと絵を描いていきます。
結果はこちら!
4枚のうち、この絵が通ったそうです。
佐伯泰英著「吉原裏同心」
今年2015年の夏は暑すぎる!!
東京は昨日で8日連続猛暑日でした。昨日は37.7度ですよ?!
小諸のK山さんちに里子に行ったグリちゃんの写真が送られてきました。
もうめちゃくちゃ嬉しいです。K山さんのメールです。
>グリも暑さにはお手上げの様子です。食欲旺盛なので健康です。
>レオンはあせもでしょうか今年の夏もお腹を舐め過ぎてタヌキのようです。
小諸も相当暑いらしいけど、グリの食欲は旺盛なんだね。
おーっ!グリちゃん、元気そうだね、眼力あるねー。
肉球すっかり綺麗になりました。
お腹を舐めすぎてハゲちゃってるレオン。大丈夫か〜い?
「夜分ごくろうである。北町の朽木勘三郎だ。賊を捕らえたので取り調べる」
番屋の入り口の板壁には、町内の火消し道具の纏(まとい)。鳶口(とびぐち)、そして提灯が並び、反対側には突棒(つくぼう)と刺股(さすまた)、袖搦み(そでがらみ)の捕物三道具が立て掛けられている。入ると玉砂利を敷き詰めた奥行き三尺の土間、おなじく三尺のあがり框(かまち)となり、続いて書物机などをおいた三畳間、奥が三畳の板の間であった。
ー野口卓「闇の黒猫」(北町奉行朽木組)より抜粋ー
挿絵練習の3枚目です。
同心をちゃんと描いたことなかったなぁと思い、自身番とその前に佇む同心を描いてみました。
男がすーッ玄関の襖の裏に消えると、台所から四畳半を通って、妾が六畳間に現れたのだ。長火鉢の前に坐った妾は、膝に猫を抱き上げて、背中を擦ったり喉を掻いてやったりしている。しばらくすると、猫を畳におろし、立って台所に消えた。どうやら煮物でもしているらしい。女が消えると同時に男が六畳間にもどった。
猫が頭を上げて男を見、男も猫を見た。
ー野口卓「闇の黒猫」(北町奉行朽木組)から抜粋ー
挿絵の練習、2枚目です。
野口卓は「軍鶏侍」でデビューした作家で、無駄のない清冽な文章が気に入っています。『獺祭」は軍鶏侍シリーズですが特に秀逸。
この本も「北町奉行朽木組」シリーズの1冊目です。今、2冊めも手元にあり、読むのが楽しみです。
「踏ん縛れ!」
朽木勘三郎の叫びと同時に、黒い塊が夜道を突進した。
岡っ引きの伸六に気付いても、勢いがついた賊は避ける事ができない。あわや激突するかというところを、間一髪、身を反らすと足払いを掛け、伸六は転倒した相手に馬乗りになった、同時に懐から細引きを出して腕をめまぐるしく動かしたかと思うと、雁字搦めに縛り上げていた。
まさに電光石火の早業であった。
立ち待ちの月が中天にかかってはいても、十分な明るさとはいえない。咄嗟にそれだけのことができたのは。伸六の天性の敏捷さのゆえだろう。
ー野口卓「闇の黒猫」(北町奉行朽木組1)から抜粋ー
「挿絵」の練習です。
MJの課題「挿絵」にちょうど読んでいたこの本を選びました。
この絵は、この小説の出だしの部分です。
「立ち待ちの月」って知らなかったし素敵な言葉なので調べたところ、日没後、立って待っているうちに月が昇ることからそう呼ばれている月のことだそうです。
実際の立ち待ち月は十七夜の月で、満月が幾分欠けた月なのですが絵的にしっくり来る感じの十三夜を描いています。
「夏」をテーマに大川(隅田川)での花火を描きました。
浴衣は夏にふさわしい柄を選びました。
長い文ですが柄のいわれを書いています。面白いのでぜひ読んで下さい。
🔲男性の浴衣文様
蝙蝠と三筋格子。雷文をあしらっています。
資料を見ていると江戸時代は蝙蝠文様が沢山あるのに気付きます。
何故かなぁと思い調べてみるとこういうことのようです。
中国では「蝠」と「福」が同音のため、蝙蝠は福を呼ぶものとし、めでたい動物とされ、韓国も、日本もその影響を受け吉祥文様として普及したということです。
ところで、歌舞伎『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』でお馴染みの『切られ与三』。
『切られ与三』の「源氏店(げんやだな)」の場で蝙蝠安が与三郎に対し、
自分の頬に付けた蝙蝠の刺青と与三郎の顔の傷にかけて「三筋に蝙蝠はつきもの」という。
与三郎を演じる市川團十郎の定紋は「三筋格子」だそうです。
与三こと井筒与三郎。安こと蝙蝠安。お富の着ている着物は弁慶格子、お富が住んでいる家は黒板塀に格子造りということで、「井筒」「蝙蝠」「格子縞」はセットであり、少しずつ変化しながら、この文様が普及していったということです。(横浜きものあそび、参照しました)
🔲女性の浴衣文様
浴衣は雪輪、帯は霰縞(あられじま)。
文様の起源については諸説あります。切れ込みの数や深さはまちまちですが、結晶の六角に合わせ六個に定着したようです。
そして雪輪文様は清涼感を演出するために、浴衣のような夏の衣装に好んで使われました。
帯のあられ縞は、縞柄のすっきり感とあられの水玉の清涼感を表しています。
涼しさを求める夏らしい柄だと思います。
🔲江戸の花火
江戸時代の花火の色は赤だけだったそうで結構地味だったかもしれませんね。
MJの課題「夏」
グループ展「やまとごころ」で描いた植物と猫の組み合わせが、自分の新しい展開になりそうだったので、今回の課題でもう1枚描いてみました。
この猫は佐久にいた三毛猫の「ハナちゃん」です。
スッキリとスマートで美しい猫でした。ほかの猫達のように触らせてはくれなかったけれど、額の星の模様のような点と、ハシバミ色の瞳、くっきりとしたアイラインが綺麗でした。
5歳で死んでしまったけれど印象深い仔でした。
猫以外にも植物と組み合わせた昆虫なども描いていきたいと思っています。
(昆虫も小さい時から大好きで、蝶の幼虫なども触れます!エッヘン!)
今日から7月、もう今年も半年が過ぎました。
6月21日(日)〜24日(水)まで佐久へ行き家の中の整理を再び始めました。
勿論、K山さんちに里子に行ったグリにも会ってきましたよ!
グリは呼ぶとすぐ膝の上に〜。
K山さんちの外にキャットニップが沢山生えている、というのでグリに与えてみたところ、またたびどころではない位すごい反応!
この写真の後、泡ブクの涎がすごかった!
礼音クンとはこの通り!くっ付くほどの中の良さではないけれど、大人の付き合いって感じかな?
お母さんに甘える礼音クン
グリも撫でてもらって甘えている
佐久の家は雑草がすごかった!シルバーセンターに頼んでいるのだがまだ来ていないのでご覧のとおりの有り様です。
家庭菜園の場所だった畑、今年は何も作らないことにしたので雑草がはびこっています。
家まで入る小道も足の踏み場がないくらい。
ユスラウメ(梅桃)
胸くらいの高さの木だけれど、葉っぱをめくるとびっしりと実がなってる〜
大きなざるに一杯取れました。
この後、1センチ位の実から種を取りジャムにしました。
こちらは、フサスグリ。レッドカラントとも言う。
ジャムにするには身が小さく種が大きいので、ジュースにする人が多いみたいでジャムの場合は煮た後に漉すらしい。
鳥の餌用においておくことにする。
こちらは花が終わったクレマチス(鉄線)
クルクルになっていて面白い形です。
コミスジチョウ(小三筋蝶)、山で初夏によく見られる蝶
アワモリショウマ(泡盛升麻)の花。
ピンクが濃いのはムシトリスミレ。この花は庭中に咲いていた。
シモツケ(下野)
ハコネウツギ(箱根空木)
ニワナナカマド(庭七竈)
バイカウツギ(梅花空木)
ガクアジサイ(額紫陽花)
白く縁に切れ目の入った紫陽花、すごく綺麗!
ブルーべりーの実はまだ青かった。
室(むろ)の壁に育ったアイビー。元々は下田から持ってきた苗を増やした。左の蔓性の木はノウゼンカズラ(凌霄花)
ノウゼンカズラの蕾、正面から見ると五角形
秋に植えていったスカシユリの球根、今にも咲きそうだった。
ガマズミの花。秋には赤い実に
今回は花を切って持ってきた。
白い紫陽花が裏庭にひっそりと咲いていて寂しそうだったので一緒に連れてきました。