時代物イラストレーション・挿絵練習3、野口卓著「闇の黒猫」から、2015

「夜分ごくろうである。北町の朽木勘三郎だ。賊を捕らえたので取り調べる」
番屋の入り口の板壁には、町内の火消し道具の纏(まとい)。鳶口(とびぐち)、そして提灯が並び、反対側には突棒(つくぼう)と刺股(さすまた)、袖搦み(そでがらみ)の捕物三道具が立て掛けられている。入ると玉砂利を敷き詰めた奥行き三尺の土間、おなじく三尺のあがり框(かまち)となり、続いて書物机などをおいた三畳間、奥が三畳の板の間であった。

           ー野口卓「闇の黒猫」(北町奉行朽木組)より抜粋ー


挿絵練習の3枚目です。

同心をちゃんと描いたことなかったなぁと思い、自身番とその前に佇む同心を描いてみました。