新聞連載「続・お悦さん」10月15日号 2023

共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」10月15日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」49回目です。

 

夫から梅毒を伝染され身籠った妻たちは早産・死産で我が子を失った後、自死を選ぶことが多かった。臨月の身で清悦庵を訪れた女は自身の病のせいで嫁ぎ先にも実家にも戻れぬ身だった。お悦の薦めで修行したその女は髪をおろし、松葉屋の主人と長吉によって建てられた供養所が建つのを待っている。