新聞連載「続・お悦さん」9月3日号 2023

共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」9月3日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」43回目です。

 

友禅屋がきた翌日、同心の細貝が訪れた。梅毒をばらまいている奴をすぐにでも突き止められと言った細貝だが、なかなか手がかりが掴めずにいることを謝るとともに、最も疑わしい奴をまずは調べたいと、香具師の元締松五郎の元へ行くにあたり、お悦にも同行を頼んだ。松五郎の松葉屋の店先には若い衆がたむろしていて細貝の十手にも臆さず刺青をちらつかせた。