新聞連載「続・お悦さん」9月17日号 2023

共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」9月17日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」45回目です。

 

香具師の元締、松五郎から話を聞いて寮から戻ったお悦は夕刻を過ぎ、さすがに疲れて寝入ってしまった。目を覚ますと厨から包丁を使う音が聞こえる。一瞬、お悦は亡き今大路信親が生き返って、かつてのように疲れたお悦のために朝食の支度をしていると思ったが、それは高見沢がお悦のために立ち働いている姿だった。