新聞連載「続・お悦さん」5月21日号 29回目 2023

共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」5月21日号掲載、和田はつ子先生の連載小説「続・お悦さん」29回目です。

 

お悦は往診の帰り道、細貝の下で働いている岡っ引の源次を見かけ汁粉屋へと誘った。甘党の源治が6杯目の汁粉を平らげた後、日出屋と夕暮屋、それぞれの市中での評判を聞いた。源次は、味は比べようもなく美味しい日出屋だが、夕暮屋は安さと若い仲居の多さ、お辰の引き札など商売上手な夕暮屋の方が客が多いと告げる。