乙川優三郎の短編「穴惑い」から

時代小説が好きでよく読んでいますが、乙川優三郎は好きな作家の一人です。

無駄のない風景描写の美しさ、行間に感じられる奥行きの深さ、そしてなんといっても文章の品の高さが素晴らしいと思います。

「穴惑い」のこのシーンは、主人公が結婚二カ月目に父の仇打ちに出かけてから、三十四年後。

長い月日、もうお互いの顔も定かではなく、倍にも大きくなった銀杏、屋敷の片隅で草を刈っていた妻。荒れた屋敷に戻ってきたシーンを描きました。

乙川優三郎「穴惑い」から
乙川優三郎「穴惑い」から

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コメント: 4
  • #1

    sace (火曜日, 04 10月 2011 23:34)

    トップの絵、すごくステキです!
    これって、MJの作品でありましたっけ?

  • #2

    kato (水曜日, 05 10月 2011 13:57)

    saceさん、これはMJで以前に描いた、テーマが「秋」で描いた絵です。
    ピックアップは「長屋の秋」のほうだったので、見たことなかったかもしれませんが「時代物イラストレーション」に入れてあります。
    saceさんが「秋の猫」ってテーマで描いたのを見てみたいなぁ。

  • #3

    poropon (水曜日, 05 10月 2011 23:36)

    今、ひさびさブログに訪れてみたところ、トップの絵、いいなぁ〜って思いました。したら、saceさんのコメントが。やっぱそうですよね。すてき。

  • #4

    kato (金曜日, 07 10月 2011 13:44)

    poroponさん、メールありがとう。
    トップの絵は「秋」のテーマの時に、枚数が少ないので、急きょ足したものです。
    描く時間も短くササーッと描き上げたのですが、そんな感じのほうがいいのかなぁ。
    saseさんにはいつも「描き込みすぎだよー」と言われるので・・